DIYで男の隠れ家「屋根裏部屋」を作ろう

屋根裏部屋作りの諸注意

 

最後に法令的な面での諸注意を述べておきたいと思います。そもそも法令的には屋根裏は居室にしてはいけないことになっています。その理由は明快で居室にするのなら、そうした加重に耐えられるようにしなければならないからです。

 

つまり2階建て+屋根裏なら、これは3階建て住宅となるのです。目的は、住む人の安全のためということで、人がそこで生活するのではなくても、重量物となる荷物を置くようであるならば、やはり構造上で無理が生じる可能性があるわけで、そこで屋根裏収納にも空間的に制限をかけているのです。

 

実際には、1.4m以下なら一般的にみて居室には出来ないだろうと想定され、屋根裏の天井の高さがこの寸法になっています。従って、居室としてや本格的物置として使いたい場合には、やはり3階建ての構造設計にすべきとなっており、このような場所には窓は必要ないということにもなっています。

 

尺定規に考えるなら、このようになってしまいますが、使用頻度の問題などは個人で判断する部分が多くなっており、各人の常識的判断に委ねることになるでしょう。

 

平屋住宅での「屋根裏部屋」の場合でも、増築などの外観上の変更が伴わないのなら、やはり、正しい補強をすれば、常識的判断の中に入ると考えるべきでしょう。法的制限では下階の50%以下となっていますが、それよりも、屋根面通気層の確保、屋根面断熱を厚く施工する点、夏場の十分な通風確保、冬場の十分な暖房と換気確保などを注意した方がいいでしょう。